色のコラム

2019.03.25

ネイビーにはじまり、ネイビーで終わる〈平成の色〉



 平成が始まってすぐの1991年、ファッションでは紺のブレザー「紺ブレ」が主導したネイビーの大ヒットがありました。それ以前の80年代、ネイビーは就職活動用のスーツの色といったコンサバなイメージが強く、おしゃれ色ではありませんでした。バブルが崩壊した91年、節約志向が台頭し世の中が保守化する中で、無難で地味な色だったネイビーが、伝統的、誠実といったプラスイメージに転換したのです。
一方で、近年再びネイビー人気が10年ほど続いています。始まりは、2008年リーマンショックという金融危機が起こり、足下を見直そうというように、さかんに原点回帰がいわれるようになった頃からのことです。
いわば、平成はネイビーにはじまり、ネイビーで終わるともいえます。
ネイビーはブルー系全般との組み合わせでヒットすることが多く、海や空の自然を思わせるブルー系は癒しの色でもあります。振り返ってみれば、人々が意気消沈したり不安感が募る時に、ネイビーの誠実さ、安定感、癒しが求められているようです。

〈季刊「流行色」2019年春号「特集・平成の色」では、平成の時代に見られたカラー動向の特徴について、キーワードを挙げて解説しています。〉

(例)
●透明、半透明、光る・・〈質感重視の時代へ〉
●色を選べることの楽しさ〈多色化戦略〉
●レトロ、ヴィンテージ〈懐かしさ、癒し〉 etc…


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