色のコラム

2008.07.03

2008年4月10日~12日に開催されたカラーデザインの総合見本市「カラーセッション2008」にご来場いただいた方々のアンケートを基に、日本ファッション協会流行色情報センターが日本色彩研究所と協力して検討、選定しました。

|| "エコ・グリーン"のご提案”

今や、私たちにとって、環境問題は避けて通れない問題になりました。
私たちは、環境に優しい生活を重視し、今まで以上に、資源やエネルギーの無駄を減らし、環境に優しい商品、人に優しい商品を製造し、使用することがますます求められてくるでしょう。
財団法人日本ファッション協会流行色情報センターは、エコロジカルな姿勢や生活のシンボルとなるようなカラーである"エコ・グリーン"を財団法人日本色彩研究所とともに提案します。
皆様の活動や事業で自由に活用してください。
 
 ●「エコ・グリーン」提案色
 10GY6.5/11(マンセル値)
 (ストロング・イエローイッシュグリーン)
 参考値
 ◇sRGB/R・G・B=79・183・76
 ◇CMYK/C・M・Y・K=70・0・80・0
 
*ご使用にあたっては、
  "日本ファッション協会推奨エコ・グリーン"と
 ご表示いただければ幸いです。
 
 
●エコ・グリーンの選定理由
 
グリーンという色は、従来から自然の象徴でした。
現在、環境問題が私たち人類の最大関心事になった状況を受けて、私たちの身の回りにグリー ンの商品が増加してきています。
このようなグリーン増加の動きは、一過性のものではないと考 えています。
 
環境問題への祈りをこめたこのグリーンの潮流を受けて、
シンボルカラーとなる"エコ・グリーン"を、
今年4月10日~12日に開催されたカラーデザインの総合見本市「カラーセッション2008」にご来場いただいた方々のアンケートを基に、日本ファッション協会が日本色彩研究所と協力して検討、選定しました。
 
●アンケート結果(回答404)
 
日本色彩研究所と共同で選定した候補色10色(3色相×3トーン+1色)を「カラーセッション2008」会場に提示し、エコロジーにふさわしいシンボルカラーを、この10色の中から選んでいただいた結果、明るいイエローイッシュグリーン(A:10GY6.5/11)が27%(女性32%、男性22%)の回答を得て1位となりました。
 
全体では、イエローイッシュグリーン系(10GY)の淡中濃3色に回答が集中。
特に女性の選択率の高さ(10GYの選択率は女性66%、男性39%)が目立ちました。
同じアンケートで、"グリーン"から浮かぶキーワードを聞いたところ、「自然」(記述数63)、「エコ」(26)、「癒し」(23)の順の回答となりました。
 
以上の結果を踏まえ、自然の若葉をイメージさせる明るいイエローイッシュグリーンが、エコロジーをイメージさせるカラーにふさわしいと判断されました。

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