流行色情報センター JAFCA



2009年秋冬JAFCAリビングカラー注目色

近年のリビングカラーのポイント

3つのエコロジー問題
1.地球規模でのインフラストラクチャー 地球を循環する空気、水、エネルギーの危機は国の境界を越えて、地球規模で乗り越えなければならない問題である。世界的に自然への畏敬の念が高まり、自然から発想される色彩が注目される。
2.民族問題 20世紀に進められたグローバリズム(規格化)によって失われた多様性を取り戻そうとする動きが高まっている。民族問題はその一つと言える。少数民族が守ってきた文化、習慣に喚起されたアート、デザインが増え、それらに使われている色彩が注目される。
3.心身の安全、健康 食材のみならず、インテリア空間、プロダクツ商品の素材にも、これまで以上に安全性が求められる。消費者は安全で健康な暮らしを最優先する。心身に安らぎを与えてくれる素材感、色彩が注目される。
情緒豊かな暮らし
 本当の豊かさとは金銭的裕福を示すものではなく、自分自身が自分らしく生きられ、その能力を周りの人と分かち合えることなのではないか。物事を大切にする人々が志向するロングライフカラーの提案が望まれている。
 また情緒が安定していればこそ、創造的な暮らしを営める。情感豊かなコミュニケーションがあればこそ、幸せを味わうことができる。無味乾燥な世界は敬遠され、人の温もり、精神性、人の手業等を象徴する色が求められる。

カラーグループの特徴

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(1)表情豊かなニュートラルカラー
本当の豊かさを知る人々のためのロングライフカラー。 自然素材が持つ色、同系色の異なる質感による表現。
(2)未来の希望を表すグリーン&ブルー
未来への希望を象徴するグリーンとブルー。 
(3)感情を揺さぶるカラー
"感情の表れ"を象徴するオレンジ、ピンク、パープル系カラー。オリエンタルなムードで、あるいはフェルトなどの温かみのある表現で。

■2009年秋冬インターカラーの特徴

(1)2007年春夏シーズンにトレンドが「静」から「動」へ転換
・従来から継続の「静」の(ぬるい)トレンドのキーワード
「自然、LOHAS、レトロ、ノスタルジー、ビンテージ」
               ↓
・新たに台頭した「動」の(シャープな)トレンドのキーワード
「科学、人工、ハイテク、モダン、未来」

(2) 前季2009年春夏シーズンはトレンドの上ではトレンド転換後の「動」の流れのピークを反映
(3)今季2009年秋冬カラーからトレンドは再び「静」の方向主流へ。一方では「動」の要素も継続   し、相反するイメージが併存しているのも特徴。

●カラーグループの特徴
(1)introspection(イントロスペクション--内面性)
人間の内面性を穏やかなウォームカラー(暖色系の色)である、ブラウン系のアースカラー中   心に表現した、「静」のイメージのグループ。

(2)extrospection(エクストロスペクション--外面性)
人間の外面性を表現する「動」のイメージに属するグループで、鮮やかな色や人工的な色によ  り(1) のグループの対極を表現。

(3)bridge(ブリッジ--架け橋)
互いに対極のイメージを表現する(1)と(2)のグループを結びつける役割を果たすグループ。自  然と人工が融合した生態系のイメージをクールカラー(ブルーとグリーンの寒色系の色)とニュ  ートラルカラー(色みの少ないグレー系の色)で表現。
 
*インターカラー
 インターカラー(国際流行色委員会)は、世界でも唯一の国際間におけるトレンドカラーの選定機構であり、実シーズンの約2年前という時期に当該シーズンに向けたトレンドカラーが選定されており、その後に世界の各機関から発表されるトレンドカラーのトレンドセッターとしての役割を果たしている。インターカラー決定色は男女共通のユニセックスカラーとして選定されており、JAFCAのレディスウェアカラー、メンズウェアカラーもインターカラー決定色を参考にしながら選定されている。インターカラーでは例年6月に春夏カラー、12月に秋冬カラーの選定会議が開催されている。2009年12月には1963年のインターカラー創設以来、初めて日本で2011年秋冬に向けての選定会議が開催される予定になっている。09年4月現在インターカラー加盟国は下記の13ヵ国である。中国、イギリス、フィンランド、フランス、ドイツ、ハンガリー、イタリア、日本、韓国、ポルトガル、スイス、タイ、トルコ(英名音順)。