TOKYO AUTO SALON 2007
2007年1月12日(金)〜14日(日)、幕張メッセで世界最大級のカスタムカーショー「TOKYO AUTO SALON 2007 with NAPAC」が開催された。同イベントは、1983年に「東京エキサイティングカーショウ」として発足以来、会場も「晴海」〜「東京ビッグサイト」〜「幕張メッセ」へと移していることからも分かるとおり、年々出展車も来場者も増加し、今やモーターショーと肩を並べるほどのビッグ・イベントとなった。 2004年の商用車のモーターショーが5日間開催で総来場者約248,600人であるのに対し、今回の東京オートサロンは3日間開催で総来場者が約 249,197人なので、すでに商用車のモーターショーを軽く上回るほどの人気イベントに成長していることになる。
さて、この盛り上がりを噂で聞きつけ、今回久しぶりに東京オートサロンを取材しに行ったわけだが、以前の同イベントとはかなり様相が違っていた。「カスタムカー」というイメージから、普通なら車高が極端に低く(シャコタン)、後ろに大きな羽の生えた(リヤウイング)悪趣味な色のスポーツカー、もしくはトランクいっぱいにスピーカーが詰まり、車が振動するほどの爆音で走るワゴン車あたりを想像することだろう。昔(90年代)このイベントを見に行った時も、イメージとしてはそういった車がいっぱい集まっていた印象だった。
ところが、今回展示されていた車たちのカスタマイズの完成度はかなり高く、ほとんど原型をとどめずニューモデルかと見間違えるものや、最近メーカー各社から出てくるニューモデル以上に魅力的なカスタマイズ旧型車が多数あった。
また、こういった近年の状況を感じ取っているのか、自動車メーカー各社もかなり広い面積のブースを出すようになり、とても積極的な提案をしてくる会社が目立った。個人的な印象では、日産、三菱、スズキの各社が特にカラーリングに力を入れていた感じだった。
今回まず目についたのは、カーボン素材を大胆に使ったドレスアップで、そのカーボンも昔ながらのカーボン・ブラックからカラー・カーボンと呼ばれる Red、Pink、Purple、Yellowなど様々なバリエーションがあり、中には柄入りのものまであった。
国産自動車メーカー各社からのドレスアップ用カーボン・パーツ。左からHONDA、三菱、スバル、日産。
左からPurple、Red 、Yellow、Pinkのカラー・カーボン。一番右はカーボンに花柄入りのクリアコートが施してある例。
他に外装色で目立ったのは、彩度の高いメタリックやパールが多いことで、中でも粒子の粒が揃っていない、わざと荒くしたようなメタリックが目を引いた。その他ではつや消し、柄もの、そしてフリップフロップ(Flip Flop)の提案もけっこうあるように感じた。
つづいてインテリアだが、バックスキンやガラス加工した皮革、アメリカン・タイプのバイクやヘヴィメタ・ファッションでよく見かける鋲打ちしたレザーなど、皮革をモチーフにしたものがよく目についた。ただし、色使いはライト感覚のものが多く、ホワイトやペール〜ライト・トーンを多用している。i-podを組み込んだインパネが多かったのも影響しているかもしれない。
また、昨年NISSANとコンランのコラボーレーションが話題となったが、三菱ek・WAGONでもROXYとのコラボや三菱社内の女性社員で結成している「FM Seeds」が企画した「ek・WAGON FM Seeds×angel」という内外装にこだわったコンセプト・モデルを展示し、会場内でもかなり注目を集めていた。
さまざまなアイデアで勝負するインテリア空間。左から2番目と3番目は違う車だが、共にi-podを組み込んでいる。右上端はベース車が三菱エクリプスだが、内外装共にほとんど原型をとどめていない。総工費1,400万以上とか・・・。下段は三菱ek・WAGONのこだわりモデル
最後に車体以外のパーツだが、これがまた色彩豊かになり注目だ。まず、足回り・アルミ関係ではナットやバルブキャップだけでなく、センター・キャップやブレーキ・ディスクなどにも懲り、アルミ自体もレインボー・カラーに輝いたりと、かなりバラエティに富みカラフルだ。マフラーは最近はでもう主流でなくなりつつあるというが、温度で色が変化するチタン製のものを多く見かけた。さらに、エアクリーナーにイリデッセント効果を持たせたものまであった。
今回の東京オートサロン2007の取材を通じ、近頃の自分の中から失われていた「車に対する愛着」「車を持つことの喜び」を思い出したような気がした。環境破壊を防ぐためにも、空気抵抗や燃費が良い車を開発することは重要だが、車に愛着を持たせ、車を持つことが楽しくなるような技術を、ぜひとも新車にも生かしてもらいたいものだ。
今年開催される予定のモーターショーでも、そういった「遊び心のある技術」に期待したい。 (取材報告:JAFCA日根野)












































