第86回カラーデザイン塾
カラーユニバーサルに基づいたカラーデザインとは
講 師
伊賀 公一(いが こういち)
NPO法人カラーユニバーサルデザイン機構副理事長・視覚情報デザイナー
色盲、色弱という言葉を耳にしますが、実際にそれがどのようなことか理解している人は多くないのではないでしょうか?人の色の見え方はいくつかの異なったタイプに分かれ、その色の見え方の少数派が色盲、色弱と呼ばれます。それは、血液型のA型、B型と同様の遺伝的多様性のひとつであって、病気ではありません。とはいえ、日本人男性の約20人に一人はこのような色覚特性をもっているといわれ、実は講師もその一人になります。これらの人たちは配色によっては非常に識別しにくいものがあり、表示板やスイッチなど、間違ったときに生命にかかわるようなものもあります。あらゆるデザインにおいて、誰もが使いやすさや安全性が重視される今、カラーデザインにおいても同様にバリアフリーの観点が重要になっています。今回は、具体例をあげながら、カラーデザインにおける注意点を紹介したいと思います。また特殊なメガネを使用して、色弱者の方の色の見えを体験していただきます。
講師プロフィール
1955年 徳島県生 早稲田大学中退 。パーソナルコンピュータの黎明期より、ITと文化・デザインにかかわってきた。先天性1型2色覚(かつては赤色盲と呼ばれた)でありながら、1級カラーコーディネーターの資格を持ち、多様な色覚に対応した視覚デザインによる共生社会への転換を訴えている。PCデザイン指導者・ITベンチャー役員・食品流通業の品質管理などを経て現在はNPO法人カラーユニバーサルデザイン機構 副理事長として、開発コンサルタント、啓発事業などに取り組んでいる。