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食器と料理と日本人の感性、そして市場の動向

JCCクリエーターが語る陶磁器の世界 今田レポート ①

今田 正義
イマダプランニング 代表

 毎日 使わない日は無い陶磁器の食器、関東では瀬戸物、西日本では唐津物とも言います。この食器が市場の好不況に因って派手になったり、地味になったりするようです。
 今 売れているのは白い器、絵柄の少ない無地物が多く、その訳は絵が入るとその工賃分高くなり、近頃の食事の洋風化傾向も手伝っての市場傾向が影響しています。

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   グラタン皿(磁器)
   耐熱白磁














 バブル期(1980年代) 肥前(佐賀県有田、長崎県波佐見)地方の窯。愛知県瀬戸、岐阜県多治見地方、石川県、京都など、どこでも盛んに豪華絢爛な古伊万里様式の食器が作られ、よく売れました。

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   古伊万里様式丸文皿(磁器)
   料理「はも赤米包み焼き」
   四条流調理師会
   佐藤 毅(たけし)師範 作








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   色鍋島皿(磁器)
   料理「和牛と鮑のオイル焼」
   四条流調理師会
   上原師範 作








 食器に盛る食べ物の「食」は 人を良くすると書きます。
日本語の「おいしい」と言う字は「美味しい」と書くように日本料理は美しく盛られ、食べる作法があり、禅の世界では食事も修行の一つになっています。
 昨年(平成20年)文化勲章を受章されたドナルド・キーン氏(コロンビヤ大学名誉教授)の言葉から
  「あの絶妙としか言いようのない日本料理の視覚的効果だ。味にはしばしば裏切られることは
  あっても、外国人はみな、あの美しさをほめ讃える。実にあれは味覚的体験というよりは、むし
  ろ美学的体験と言ったほうがよさそうである。」
  ドナルドキーン著・日本人の美意識・金関寿夫訳・中央公論社文庫本8頁より。

中国の春秋時代の思想家・孔子(前551~前479)の言葉より
  「人 飲食せざるはなし、よく味を知るもの少なきなり」


古今東西の名文句を参照して、「食器と料理と日本人の感性市場との関連」をシリーズでお話します。

 次回をお楽しみに。Next →