色の歴史

このコーナーでは、戦後の流行色の歴史についてご紹介します。物資の窮乏時代から、現代の日本になるまでに、暮らしの中でどのような色彩が愛され、喜びを与えてきたのかを概観します。下に、時代の社会経済、暮らし風俗、そして主な流行色を年表の形式でまとめました。その時代の主なトピックカラーには、簡単な解説をしています。

戦後流行色年表

1940年

経済社会 ・終戦/ポツダム宣言受託 : 45
暮らし・風俗 ・「リンゴの歌」 : 45
・パンパンスタイル : 46
流行色 ・国民服・GHQ軍服のカーキ色 : 45
・アメリカンルックの原色調 : 47〜49

1950年

経済社会 ・朝鮮戦争/特需景気 : 50
・もはや戦後ではない(経済白書) : 56
・神武景気 : 56 ・岩戸景気 : 59
・皇太子ご成婚 : 59
暮らし・風俗 ・アメリカンルック全盛 : 50
・ナイロン技術提携 : 51
・NHKテレビ本放送開始 : 53
・ディオール人気(Aライン・Yライン発表) : 55
・「太陽の季節」石原慎太郎 : 56
・テトロン発表 : 57
・三種の神器(電気冷蔵庫・洗濯機・掃除機) : 58
・マイカー元年 : 59
・消費革命 : 59
流行色 ・パステル調 : 49〜52
・シネモード「赤い靴」の赤 : 50
・JAFCA(日本流行色協会)創立 : 52
・英国BCCコロネーションカラー発表 : 53
シネモード「赤と黒」の赤と黒 : 54
VC(ビタミン)カラー : 56
・JAFCAツートンカラーコンビネーション発表・57
モーニングスターブルー : 58
慶祝カラー : 59
・黒のブーム(黒い花びら、黒い稲妻) : 59

1960年

経済社会 ・日米安全保障条約調印 : 60
・貿易自由化実施 : 61
・東京オリンピック/オリンピック景気/東海道新幹線開通 : 64
・ベトナム戦争特需 : 66
・公害問題深刻化 : 67
・いざなぎ景気/GNP第2位 : 68
・安田講堂事件/大学法案可決/アポロ月面着陸 : 69
暮らし・風俗 ・カラーテレビ本放送/インスタント時代始まる : 60
・流通革命/スーパー進出盛ん : 62
・生活の高級化、多様化指摘(国民生活白書) : 63
・アイビールック : 64
・ミニスカート登場 : 65
・新三種の神器3C(カー・クーラー・カラーテレビ) : 66
・昭和元禄/ピーコック革命(メンズファッションのカラフル化) : 67
・サイケデリック : 68
・断絶の時代/オー!モーレツ : 69
流行色 ・百貨店カラーキャンペーン始まる : 60
シャーベットトーン : 62
・パリでインターカラー(国際流行色委員会)発足 : 63
・オリエンタルカラー(日本伝統色)/アジェイセントカラー(類似色相) : 64
・トリコロール配色 : 65
・ピーコック革命による原色調/メンズカラーシャツキャンペーン : 67
・メキシコオリンピックによるメキシカンカラー : 68
サイケデリックカラー(蛍光色) : 69

1970年

経済社会 ・大阪万国博/田子ノ浦ヘドロ汚染 : 70
・ドルショック : 71
・列島改造論/地価高騰 : 72
・第1次オイルショック : 73
・GNP初のマイナス/酸性雨降る : 74
・ロッキード事件 : 76
・円高不況 : 77
・第2次オイルショック/東京サミット : 79
暮らし・風俗 ・モーレツからビューティフルへ : 70 ・アンノン族/ジーンズ、パンタロン : 71 ・狂乱物価/買いだめ : 73
・ゼロ成長論 : 74
・節約意識の高まり(国民生活センター10大ニュースの筆頭) : 75
・ニューファミリー : 76
・ジョギングブーム : 77
・サーファールック : 78
・省エネ/ニュートラ、ハマトラ : 79
流行色 ナチュラルカラー志向/トーンダウン化傾向はじまる/白木の家具 : 70
・ニュートラル(無彩色=モノトーン白黒グレー)系進出はじまる : 72
アースカラー進出 : 73
カーキ、オリーブ系流行 : 75
・ニュートラにトリコロール配色、ハマトラにパステル系色づかい進出 : 79

1980年

経済社会 ・自動車摩擦 : 80
・景気回復の兆し : 83
・チェルノブイリ原発事故/円高低金利 : 86
・国鉄民営化開始 : 87
・平成景気(バブル景気)始まる : 87
・元号が平成へ/ベルリンの壁崩壊/環境サミット : 89
暮らし・風俗 ・竹の子族/プレッピー : 80
・「なんとなくクリスタル」田中康夫 : 81
・東京コレクションブーム/ブランド人気始まる : 82
・オリーブファッション : 84
・ファミコンブーム : 85
・ニューリッチ(お嬢様、お坊っちゃま) : 86
・カウチポテト/DINKS : 87
・第2次海外ブランドブーム : 88
・渋カジ/イタリアンブランド人気 : 89
流行色 ・人工的(ハイテック)な白黒ブーム : 80 ・黒、グレーのモノトーン/カラス族 : 82 ・天然繊維志向強く、春夏は白、オフホワイト、生成り系人気 : 84
・ヤングに淡いパステル調流行 : 85
・DCブランド人気ピークで、白、黒、グレーのモノトーン人気全盛 : 86
・ボディコンのワンピース、スーツに一時期ビビッド系進出 : 87
・ブラウン系中心にエコロジーカラー進出 : 89

1990年

経済社会 ・湾岸戦争/ソ連消滅/東西ドイツ統合/バブル景気崩壊、複合不況始まる : 91
・皇太子ご成婚 : 93
・阪神大震災/オウム関連事件 : 95
・金融・証券会社の破綻あいつぐ : 97
・長野で冬季五輪開催 : 98
・環境ホルモン学会発足 : 98
・新都知事に石原慎太郎 : 99
・完全失業率過去最悪の4.9% : 99
暮らし・風俗 ・紺ブレ(ネービーブレザー): 91
・フレンチカジュアル : 92
・グランジ/プリティ・コンサバ : 93
・フェミ男/団塊ジュニア : 94
・レトロテースト人気 : 94
・第3次海外ブランドブーム : 95
・コギャル/アムラー : 96
・和風を含め東洋調進出 : 97
・メンズのクールカジュアル : 97
・セクシーなキャミソールドレス人気 : 98
・やまんばギャル、カリスマ店員 : 99
流行色 ・紺ブレブームでネービーブルー流行 : 91
・フレンチカジュアルでグレー中心にモノトーン流行 : 92
・ナチュラル人気でベージュが流行 : 93
・モードテーストのこげ茶人気 : 95〜96
・ビビッドなオレンジや黄緑のアシッド(酸味の)カラー人気 : 96
・秋冬にパープル、ワイン系流行 : 97
・秋冬にダークグレー流行 : 98
・白が流行 : 99

2000年

経済社会 ・ヤフー株価1億円突破 : 00
・小泉内閣発足/NY同時多発テロ事件 : 01
・イラク戦争:03
・鳥インフルエンザ発生:04
・マンションの耐震強度偽装が発覚:05
・ライブドア堀江社長逮捕:06
・米サブプライムローン問題により、金融不安拡大:07
・米リーマンショックにより、世界同時不況に突入:08
・メーカーの派遣社員解雇が問題に:08
・民主党政権発足:09
暮らし・風俗 ・水玉・迷彩柄人気 : 01
・ヴィンテージ加工、リメイクジーンズ人気:02
・デジタル三種の神器(薄型テレビ、DVDレコーダー、デジタルカメラ):03
・デザイン家電人気:03
・セレブカジュアル:04
・温暖化防止策でクールビズが話題に:05
・赤文字系ファッション人気:06
・80年代調ファッション、レギンス人気:06
・メンズファッション「お兄系」「サロン系」:07
・アップルの携帯電話iPhone発売:08
・低価格ファストファッション:08
・草食男子話題に:09
流行色 ・色返り本格化でピンク大流行 : 00
・ビビッドレッドのヒット : 01
・ブラウスやコートなど年間通して白が人気:02
・ワーク系スタイルでカーキ、オリーブ人気:03
・キラキラ系、メタリックカラー:04
・エスニックテイストのターコイズ:05
・家電で高級感のあるゴールドやモノトーン、テクスチャーに凝る傾向も:06
・高級志向を表す「黒リッチ」話題に:07
・レディス中心にパープル、ピンクなどのベリーカラー人気:08
・iPhoneの黒と白人気:09

2010年

経済社会 ・ツイッター、Facebookなど人気:10
・東日本大震災、原発事故による放射能拡散:11
・iPS細胞で山中教授がノーベル賞受賞:12
・アベノミクス効果で景気回復へ期待:13
暮らし・風俗 ・ダンガリーシャツ、花柄ロンパースなどヒット:10
・政府がスーパークールビズを提唱:11
・原宿KAWAII きゃりーぱみゅぱみゅ人気:12
・カラフルな花柄パンツ大ヒット:12
・肩にかけるカーディガン「プロデューサー巻き」:13
流行色 ・ダンガリー、デニムのヒットともにブルー系人気拡大:10
・トラッドテイスト拡大でネイビー人気:11
・掃除機や炊飯器などでビビッドレッドがヒット:11
・春夏にミントグリーンなどのシャーベットカラー:12
・ビビッドカラーが台頭、ネオンカラーも人気:13

戦後45年のトピックカラー

シネモードと流行色:54


終戦後、最初のファッションとファッションカラーのお手本になったのが、アメリカンルックであり、50年を中心に全盛を迎えた。
アメリカンルックに続いて、戦後海外映画が再び上映されるようになると、映画の中のシネモードが、ファッションと流行色のお手本になっていった。 海外映画からヒットした流行色は、60年頃まで続くが、その主なものをあげると次のようになる。

「赤い靴」による赤の流行:50
「赤と黒」による赤と黒:54
「黒い稲妻」による黒:60

「赤い靴」はモイラ・シアラー主演の米のバレエ映画。
「赤と黒」はスタンダールの原作によるジェラール・フィリップ主演の仏映画。
スキーヤーのトニー・ザイラー主演の日独合作映画が「黒い稲妻」。

VCカラー:56


VCカラーは、ビタミンCカラーの略で、レモンやライムを思わせる色のことである。60年代の高度成長期へのさわやかな期待感を表現したような色が流行した。

モーニングスターブルー:58


58年に封切られた米ワーナー映画「初恋」にちなんでヒットしたのがモーニングスターブルーである。ヒロインのモーニングスターを演じたのはナタリー・ウッドであり、彼女の着用したドレスの少し青緑みの明るいブルーが、モーニングスターブルーと命名されヒットした。
このプロモーションカラーは、映画の配給元の日本ワーナーをはじめとして、ジャフカ(日本流行色協会)、NDC(日本デザイナークラブ)、レナウンなどの共同企画で行われ、60年より百貨店を中心に盛んになるカラーキャンペーンの先駆けともなった。

慶祝カラー:59


現在の天皇・皇后両陛下の御成婚(1959年)を祝う意味でJAFCAから発表された。当時はの日本経済はようやく復興の波に乗り、物心ともに向上していく時期にあたる。白黒テレビの時代であり、今日ほど色が注目されていなかった状況であり、慶祝カラーは大きな話題となった。当時のファッション、靴、バッグ等のファッション製品だけでなく、記念行事での装飾や印刷物、ディスプレイの背景色など幅広く使われた。

キャンペーンカラー


60年は消費ブームの年といわれ、活発化した生活者の消費志向に拍車をかけるように、デパートキャンペーンは、消費者にもっとも訴求しやすいファクターとして、カラーが選ばれ、カラーキャンペーンは60年代を通じて各百貨店により、さまざまなテーマで打ち出されていった。その主なものをあげてみたい。

アメリカンイエローとメディタレニアンブルー(三越)・60
イタリアンブルー(伊勢丹)・61
ジュネスシャーベット(高島屋)・62
シャーベットトーン(西武)・62
カブキカラー(伊勢丹)・64
ピーコック革命(伊勢丹)・68
なお、デパートキャンペーンは、70年代に入るとカラーキャンペーンからフィーリングキャンペーン、生活実感キャンペーンへと移行する。
72年の「こんにちは土曜日くん」(伊勢丹)、82年の「おいしい生活」(西武)などは、その代表といえるだろう。

シャーベットトーン:62


カラーキャンペーンの中でも特に大きな話題となったのが62年の、シャーベットトーンである。
シャーベットトーンとは、その名のように、冷たく甘いトーンのパステルカラーを訴求。
シャーベットトーンはジャフカ(日本流行色協会)の婦人服カラーとして発表され、初の大型企業間合同キャンペーンとして展開された。
このキャンペーンには、高島屋、伊勢丹、西武などの百貨店のほか、東レ、資生堂、東芝、不二屋などのメーカーも参列。ほかにアクセサリーや靴、帽子メーカーなども加わり、キャンペーン知名度97.6%というヒットを記録。流行色を人々の意識に広く浸透させる契機となった。

メキシカンカラー:68


1968年に開催されたメキシコオリンピックにちなんで、当時のインターカラーで選定された色。メキシコの自然を思わせるビビッドな色調で、1960年代の明るい時代感を強く放っている。当時の日本の国民総生産は世界第2位となり、流行語に「ハレンチ」、「ゲバゲバ」、「ハレハレ」があるが、このように陽気な雰囲気が国民に受け入れられたものであろう。

サイケデリックカラー:69


60年代も終末にさしかかった68年には、大学紛争が激化し、69年は東大安田講堂事件に象徴されるように、断絶の時代と呼ばれた。 ファッションの方も、変革の時代に対応するかのように、67年にメンズウェアのカラフル化を標榜したピーコック革命が起きている。この頃に流行した風潮がサイケデリックである。
サイケデリックとは、麻薬的とか、幻覚的とかの意味で、同時のヒッピー族やロックミュージシャンから始まり、一般ファッションにまで、派手なサイケルックが浸透した。その色づかいは、黄、紫、ピンク、黄緑などの蛍光色調であり、サイケデリックカラーと呼ばれた。
サイケ調は、69年には日常性を視覚化したポップアートや、幻覚的な光の効果によるオップアートの流行に結びつく。当時、ポップアートのイラストレーターとして、ピーター・マックスが人気となり、72年に来日している。
なお、サイケ調やその色づかいは、その後のキッチュやパンクにも影響を与え、受け継がれたともいえる。

ナチュラルカラーとアースカラー


行き過ぎた工業化社会の歪みともいうべき公害が社会問題になりはじめたのが、高度経済成長も末期にさしかかろうとしていた60年代の終わりである。そして高度経済成長にとどめをさしたのが73年のオイルショックである。
生活者意識も、それまでの使い捨て志向から一転して、質素、実用性志向が強くなってくる。そして反工業、反文明意識を背景に自然志向、生活様式の隅々に顕著にみられるようになってくる。
スポーツ、ヘルシーが生活者の関心事となり、健康機器や自然食品がブームとなる。
こうした背景をうけて、70年代の色彩志向は一言で言えば自然色=ナチュラルカラー志向の10年間と総括できそうだ。
ナチュラルカラーと呼ばれる代表的な色域は、未ざらしの天然繊維にみられるような黄みの白、すなわちオフホワイトやアイボリー、生成りなどと呼ばれる色からベージュにかけてが主流となる。
こうした淡い系統のナチュラルカラーに対して、もう少し濃い系統のブラウン系を中心とした色域の色は、大地の色アースカラーと呼ばれる。そしてカーキやオリーブ系もアースカラーのバリエーションとも言える。
70年代は、原色調に比べれば、色みの抑えられた、これらのナチュラルカラー、アースカラー系がファッションに広く進出した10年間といえる。そしてファッションばかりでなく、インテリアのカーテン、カーペットの色、そして壁の色などにもアイボリーやベージュは広く活用採用された。
インテリアでは、80年代を通じてもナチュラルカラー志向が継続し、根強い定番色としての座を守り通している。
これらのナチュラルカラー、アースカラーは、89年以降、新たにエコロジーカラーと命名され再び流行している。

ナチュラルカラー・70〜
アースカラー・73
カーキとオリーブ・75

パステルカラー


ビビッドトーンやブライトトーンを中心にした強い色調の原色に対して、より穏やかで淡い系統のペール、ライトトーンなどの色域を総称してパステルカラーと呼んでいる。色名でいうとピンク、クリーム、スカイブルー、ペパーミントグリーンなどがパステルカラーの主流となる。
パステル調は戦後間もない49年から52年にかけ、原色調の後をうけて流行している。以後パステルカラーが目立って進出した年は何度かあり、特に70年代以降のナチュラルカラーとモノトーンの時代になると、パステル調が色みを主張する唯一の色域のカラーともいえる役割を担ってきた。
78年にはサーファールック、79年のハマトラと、カジュアルファッションの中でもパステルカラーは生き残った。そして70年代末のナチュラル志向のアーモンド(赤みの淡いベージュ)、アボカドグリーン(黄緑)の後を受けて、冷蔵庫の色をはじめとして、パステルカラーの家電商品がピークを迎えたのが84年である。以後家電商品のカラーは再び白返りし、モノトーン家電を経て現在に至っている。85年は、ローティーンファッション進出にともない、彼らにパステルカラーが好んで取り入れられた。

パステルカラー・79、85

無彩色のモノトーン:80


ナチュラルカラー志向の10年間ともいうべき70年代から80年代に入ると、日本は白、黒、グレーの無彩色によるモノトーン志向の10年間を迎える。
その始まりともいうべき80年は、依然ニュートラ、ハマトラファッションのパステル調継続の一方で、モノトーンの色づかいがファッションに進出してきた。
80年のモノトーンは、折からのテクノブームを反映したかのような、人工的な白黒の市松模様や縞模様などのハイテック調主流であった。
82年には、ビギ、コムデギャルソン、ワイズなど東京コレクションのブームが起こり、以後のDCブランドファッション旋風の走りとなった。その色づかいは、ハイタッチな黒を中心としたモノトーンであり、その服を身にまとった一団に対し、カラス族なる名称が生まれた。
以後モノトーンの色づかいとDCファッションは、85年頃をピークに、日本をファッションシーンを席巻した。
このDC旋風により、メンズファッションへの関心も急速に高まり、ヤング男性がDCブランドのバーゲンに早朝から行列を作るさまは、一般紙やTVニュースでも取り上げられ話題となった。
DCブランドを中心に進出したモノトーンづかいは、ファッションにとどまらず、インテリアまでに波及。83年頃話題となったカフェバーやDCブランドのブティック内装に始まり、ホームインテリアにまでモノトーンの色づかいが進出。ついに黒の冷蔵庫や白黒づかいの家電商品が登場するに至った。
このように、80年代を席巻したモノトーンだが、成熟化した消費社会にあって、感性の洗練された生活者が、都会感覚を求めた結果の色づかいであったといえよう。

モノトーン・80〜

エコロジーカラー:89


1987年のインターカラーで、エコロジーカラーが提案され、地球環境保全の風潮の中、そのネーミングが注目された。当時は、未だこの言葉は多く使われておらず、その後1989年頃からにわかにマスコミでの言葉として定着した。
エコロジーとは本来「生態学」の意味だが、エコロジーカラーとは、生態系が培われる自然の大地や自然素材の色合いを思わせる色として使われた。色域としては、ベージュを中心とする低彩度のブラウン系が代表となる。
エコロジーカラーは、1987年のインターカラー発表後、主にファッション分野、インテリア分野を中心に1974年以降のナチュラルカラーに次ぐ流行を呈し、第2次ナチュラルカラーとも言うべきブームとなり、現在に至っている。


Copyright (C) JAFCA - Japan Fashion Color Association